愛犬のために良い食べ物を
ペットが家族の一員として過ごすようになり長い年月が経ちました。ペット関連市場は大きな成長を遂げ、より細分化されたニーズへ対応すべく様々な商品が登場してきています。その中でもドッグフードは細分化が大きく進んだジャンルの一つではないでしょうか。
アレルギーのある犬でも安心して食べられることをアピールするフードから、大学教授の権威付けと共にその栄養価をアピールするもの、さらには素材の安心感や手作り感をアピールするものまで本当に様々です。古いブランドが長く残る一方で、新しいブランドは生まれては消える、競争の激しいマーケットでもあります。
今回のテーマは、こうしたオリジナルのドッグフードを製造し販売している会社の販売サイトや管理システムについてです。どのようなポイントに気を付けて構築すればよいのか整理してみましょう。
Point.1 犬毎のカルテを顧客データと紐付け管理
ドッグフードの場合、購入者は人間ですが、実際の商品を食べるのは犬です。オリジナルのドッグフードの場合、最適な商品マッチングを行う機動力が一つの強みになりますので、顧客カルテを導入するのは必須になるかと思います。そうしなければ広告宣伝で圧倒的に勝る大手ブランドには勝てません。
こうした犬毎のカルテは飼い主である顧客一人一人とひもづくように管理し、購買データや注意事項を蓄積していけるようにします。さらにオーダーメード型の調合が入るドッグフードの場合は、そのレシピ等も蓄積していけるようにすると便利です。何を買ったか、どういった種類を試したかなど、蓄積すれば蓄積するほどその犬の嗜好が見えてくるため、積極的に収集していくべきでしょう。
Point.2 定期購入設定と残量設定で便利に
ドッグフードは毎日使い消費していくものだけに、定期購入の導入が便利です。一定期間で自動的に配送される仕組みは、確実にリピート購入を確保したい店舗側と、毎回の買い物の手間を減らしたい利用者の双方にとってメリットのある仕組みです。
よほどの成長期でない限り、一回に食べる量は一定です。そのため定期購入は一定期間をベースに設定することで問題ないと思います。ただ、病気で食が細くなった場合や、違うものを並行して与えていた場合など、いつものペースから乱れることがあります。その時にペース配分を変更できるようにしておくことが重要です。
直販サイトにログインすることで、配送ペースの設定を変更することができるようにします。いつもより何日遅れ、といった設定や、しばらく停止、といった方法まで複数の方法でペース配分を調整できるようにしておきましょう。定期購入のペースを変更したまま忘れてしまう利用者がいることも想定し、一定期間が経過した後にリマインドメールを送る機能を実装しておくと機会損失を防ぐことが出来ます。
毎回画面を探すのが大変という場合は、送信したメールから1クリックで設定を変更できるようにすると便利です。頻度をあげるか減らすかの二択にしておけば、メールを開いて、すぐに操作、反映ができるのでユーザビリティも高まります。スマートフォンアプリを開発する予算があるのであれば、こうした一連の通知や操作をすべてアプリから行えるようにするのも良いでしょう。
Point.3 賞味期限通知メールで一石二鳥
製造直販サイトの強みの一つに、自分達の商品に関する情報を全て持っていることにあると思います。配送した商品の製造日や賞味期限のデータは残っているはずなので、これを販売促進に活かさない手はありません。
前回買った商品の賞味期限が切れる前にリピート購入を行っていない顧客に対して、賞味期限通知メールを送信しましょう。スタッフが手動で送信していると作業量が多くミスも発生するため自動送信する仕組みを整えます。基本的にスタッフによる手動対応は業務効率の面からも情報管理の面からもおすすめできません。システム化することによる自動化に頼るべきです。
メール内で賞味期限がもうすぐ来ることを伝えた上で、再購入やプロモーション内容をお勧めする内容を挿入しておきます。もちろん、通知メールの配信を停止するためのリンクも記載しておくことで、こうした通知メールが不要な人のクレームを未然に防止しましょう。賞味期限がきれるほど消費されないことがないのが理想ではありますが、こうしたバックアップソリューションを用意しておくこと、廃棄によるブランド離れを防ぐことができます。
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