身体と向き合える時間

女性を中心に不動の地位を築いているヨガ/ピラティス。仕事帰りや休日に身体を気持ち良く動かしている人も多いのではないでしょうか。大手のヨガスタジオのチェーン店や、個人で開業している小規模なスタジオ、さらにはフィットネスジム併設のスタジオなど、人口の多い地域であれば、選択肢は非常に多くなっていると思います。

自宅でヨガを行う人もいますが、スタジオの大小を問わなければスタジオ通いの人も多いと思います。呼吸を整え、ポーズを行っていく過程で時間がゆっくりと流れていく、そんな時間で心身をリフレッシュさせていることと思います。

今回のテーマはヨガ/ピラティスを運営する会社/個人のWEBサイトを管理するシステムについてです。どのような機能を実装すれば利用者の利便性や満足度を高めることができるのか、いくつかのポイントで整理してみましょう。

Point.1 閲覧から予約までしっかりスマホ対応

ヨガやピラティスのスタジオであれば、基本は予約制だと思います。フィットネスジムのスタジオプログラムであれば時間に並んで先着順というオペレーションだとは思いますが、そういったところは専用のWEBサイトを設けないため今回は対象外です。

予約を前もって行い、その時間通りに通えるとも限りません。仕事がなかなか終わらなかったり、突然の予定の変更で時間がに空きができたりと、その時々予約の追加や変更、キャンセルが行えるのが望ましいのは言うまでもありません。キャンセルの手続きがスピーディーかつ簡便に行えれば、確実にユーザー満足度は高まります。キャンセルをしたユーザーには、すぐさま代わりのレッスン提案をするなど、そのままフェードアウトしてしまわないような仕掛けも有効でしょう。

出先でも使えるインターネット端末であるスマートフォンに最適化し、思い立った時にすぐに予約操作を行えるようにします。スマートフォンサイトは軽快に動作し、少ないタッチ操作で目的の動作が行えるようにするなど、当たり前ですがなかなかできていない配慮を施しましょう。

Point.2 チェックイン時に即座に関連情報表示

会員には会員カードを発行し、バーコードリーダーでパソコンに読み取るようにします。俗にチェックインと呼ばれる動作ですが、このカード読み取り時に該当会員に関連する情報を表示するようにします。さらにペーパーレス化を進めるのであれば、スマートフォンに表示するQRコードを読み取ることで会員カードのかわりにしてもらうことも可能でしょう。

最近受講したレッスンやスタッフ間での共有メモを表示することで、ちょっとした声がけのネタにすることができ、地道な積み重ねですが会員の満足度が高まります。声をかけるのは人でありシステムはその補助をするだけですが、人がより輝きやすくするための支援ができるように、システムをどんどんと活用しましょう。

Point.3 リマインド機能や自動キャンセル通知機能

アラーム代わりにリマインドメールを送って欲しいという要望があります。こうした要望に対応するために、レッスンの何分前に確認メールを送る、といった設定が、サイトのマイページで行えるようにします。LINEを会社として導入しているのであれば、LINE通知に対応するのも一つでしょう。LINEへの対応は程度によっていろいろなことが可能です。通知以上のことを検討するのも良いと思います。

また、予約はしたものの時間内に来なかった会員には自動で通知が行くようにすることも可能です。システムに連絡動作の大半を担わせることで、細やかな連絡による会員満足度の向上と運用工数の削減の両方を同時に実現しましょう。人が介在する部分を減らすことで、トータルでの人件費抑制につながりますし、スタッフの時間を、ユーザーの満足度を高めるようなコミュニケーションに有効的に使うことができるようになります。

長く愛してもらえるシステムを

ヨガやピラティスに通う人は、集中的に通うというよりはライフスタイルの一部として長く通われる人が多いのではないでしょうか。長く使うシステムはシンプルでいてかゆい所に手が届くべきだと思います。初期構築時でしっかりと作り込むことはもちろん重要ですが、会員の要望にあわせて少しずつでも進化させていくことが重要です。

サービスと同様、長く愛してもらえるシステムを構築できるよう、しっかりとこだわってみてください。

開発スタッフのコメント
新規客の呼び込みも大切ですが、リピーターに継続かつ、頻度高く利用してもらうことも経営上非常に重要になってくるのではないでしょうか。システム投資は後回しになりがちですが、スタジオ以外でユーザーとの接点になるのはシステムです。そこのクオリティが高まることで、より便利に、より長く使ってもらえる環境作りが進むものと考えます。レッスンクオリティに加えて、こうした周辺環境整備にも視野を拡げてみてはいかがでしょうか。