テレビは相変わらず人気者

インターネットの登場により、テレビの人気はどんどん落ちていくという主張が飛び交いましたが、現時点、テレビとインターネットは共存しているように思います。コンテンツという意味でもまだまだテレビ優位の部分もあり、この状態は当分の間続きそうに感じます。

とはいえ、テレビの楽しみ方は大きく変わりつつあります。リアルタイムに見るのが当たり前だったのが、テレビのHDDに録画した上で好きな時間に楽しんだり、テレビからタブレット端末に配信して自分の部屋で楽しんだりと、その楽しみ方は今後も進化を続けていくことでしょう。インターネット配信も盛んになっており、もはや電波で見ているのかインターネットで見ているのかの垣根はどんどんと無くなっています。見逃し配信という言葉も定着してきており、リアルタイムの方が珍しい時代はすぐそこと言えます。

今回のテーマは、こうした変わりゆくテレビの楽しみ方をサポートする情報サイトのシステムについてです。テレビライフをサポートする仕組みをどのようなポイントに注意して構築するべきか整理してみましょう。

Point.1 番組データはEPGから自動取得

テレビライフをサポートするサービスであれば、とにもかくにもテレビ番組表のデータは必須です。人力で登録していては話にならないので、EPGデータを自動で取り込むように構築します。

テレビ番組のデータも積もれば大量のデータになります。あらかじめそのことを想定してデータベースを設計しておかなければ、処理速度が低下し、ユーザーのストレスにつながります。事前の備えをしっかりしておきましょう。

Point.2 番組検索や、話題検索で番組探しをサポート

キーワードやジャンルで番組を検索できるようにするのは当然の機能として、X(旧Twitter)で話題になっている番組や、同一のサービスを利用している人の中で注目度の高い番組などを提案してくれる機能を実装します。こうしたサジェスト機能の充実は、今まで見たこと無いけど興味があるものとのマッチングをうみますので、非常にユーザーの満足度を左右する機能です。

同じ番組を見た人同士、または見ている人同士が盛り上がれるチャットルームも併設し、テレビ+アルファのコミュニケーションを促進します。一人で見るよりも大勢で見た方が楽しいという感覚を、サービスを通じて提供しましょう。Youtubeのコメント欄のような賑わいを演出できれば理想的です。

Point.3 Googleカレンダーと連携し予定管理

Googleカレンダーに代表されるWEBカレンダーと連動する機能を開発し、サービス内の番組データを予定のかたちでカレンダーに取り込めるようにします。こうすることで番組の見逃しや忘れてしまったなどの事態を防止することができます。Googleカレンダー以外にも、様々なサービスと連携させることも可能でしょう。

テレビの楽しさを加速させるサービスを

テレビはテレビであり、他のものでなかなか代替できるものではありません。インターネットとの共存のかたちの一つが相互に楽しさを高め合うことです。そのために実現できるアイデアはまだまだあるのではないでしょうか。

テレビの不便を補完し、楽しさを加速するサービスを作り上げることができたなら、その市場規模はかなり大きなものになります。どうやって収益化するか等の課題は残りますが、この大きなテーマに是非挑戦してみてください。

開発スタッフのコメント
機械学習、いわゆるAIを活用すれば、サジェスト機能の精度を高めることができます。視聴履歴や予約情報を学習していけば「その番組を見ている人はこの番組も見ています」という機能はすぐに実装できますし、さらにはおそらく好みにあいそうであろう番組提案も可能です。そこに人力のキュレーションを組み合わせていくことができれば、サービスとしての魅力も高まるでしょう。