英会話の時代
英語を学ぶということが当たり前の時代になってきました。社会人であればTOEICといった単語を嫌と言うほど見ているかもしれません。同時に学習機会も多様化してきています。一昔前までは英語を学ぶというと英会話スクールに通うのが当たり前でしたが、今ではSkypeのような通話ソフトを使い、パソコンで英会話レッスンを行うやり方も一般的になりつつあります。最近であればZoomも一般化し、グループでのオンラインレッスンの敷居も低くなってきました。また、在宅でオンラインレッスンを受けるという行動自体が、より一般化した印象を受けます。
自分の好きな時に自宅で気軽にレッスンが受けられるのでオンライン英会話スクールはあっという間にたくさんのサービスが生まれました。海外の講師からレッスンを受けるものや日本の英会話スクールが派生サービスとして行っているサービスまで様々です。人工知能の発達で、翻訳についてもどんどんと便利なツールが登場していますが、まだまだ自分で話せることへの需要は高いままです。
今回は、そうしたオンライン英会話スクールのレッスン予約サイトのシステムについてです。ユーザーの学習意欲を高め、ユーザーと講師、運営元の三者がストレスなく使えるサービスをどのようにすれば実現できるのか、いくつかのポイントで整理してみましょう。
Point.1 スマホ第一で設計・構築
SkypeやZoomにはパソコン用はもちろん、スマートフォンやタブレット用のアプリも準備されています。モバイル端末でレッスンを受講するユーザーも一定数存在しますし、レッスンの予約や確認を出先のスマートフォンで行うユーザーも多いでしょう。
こうした流れに対応するためにパソコン、スマートーフォン両対応は必須です。パソコンでできる操作は基本、すべてスマートフォン画面でもできるようにします。またスマートフォンならではの通知機能を最大限に活かし、レッスン前の通知を希望するユーザーにはメールやSMSを活用して通知を送信できるようにシステム対応します。
画面の小ささを気にしなければ、スマートフォンは場所を選ばない最強の端末と言えます。マイクはもちろん、カメラも高機能なものがついています。レッスンに必要なものが初めから一式揃っているのが強みです。インターネット回線が細い場合の対策は必要ですが、サービスの基本設計をスマートフォン側に寄せてしまうのも有効な場合があります。
Point.2 お気に入りの講師の開講状況を一覧
オンライン英会話スクールでは、自分の好きな講師を選んで予約するスタイルが一般的です。自分のお気に入りの講師を、文字通り「お気に入り」に登録する機能を実装し、お気に入りの講師の開講状況を一覧できるようにします。マイページにはお気に入りの講師の開講状況を表示するとともに、既に予約済の直近のスケジュールも表示することで、HOME画面から少ない動作で優先度の高いアクションが行えるようにしましょう。
もちろんお気に入り講師の一覧画面からは1クリックで予約操作を行えるようにし、自分のスケジュールと付き合わせながらレッスン予約を簡単に行えるようにしましょう。キャンセルについても同様に簡単に行えるようにすることで、キャンセルし忘れといった事態を防止することができます。時間の前にリマインド通知を送信する設定ができるようにするのも良いでしょう。
Point.3 達成状況を視覚化し、ユーザーのモチベーションUP
英会話のスキルはなかなか定量的に実感できません。そこで、受講したレッスン数が区切りになった場合には「10レッスン受講達成!」といった通知をだし、少しでも達成感を味わえるように配慮します。小さな工夫ですが、こうしたマイルストーンを設けることで、どれぐらいがんばったかが定量化されるため、ユーザー側の達成感が向上します。
また、講師からの評価もレッスン毎に行うのはもちろん、一定期間で長期的なレビューを行うことで、ちょうど通信簿のような参考情報をユーザーに提供します。あまり長文のものは講師の負担も大きいでしょうし、ユーザー側の負担も大きくなります。2,3文でいいので、よくレッスンを受ける講師からのレビューがあることで「きちんと見られている感」を高めることができます。
学ぶ過程をできる限りイベント化し、自分では体感しにくい成長度合いを定期的にレビューすることで、学習の喜びとさらなるモチベーションをユーザーに提供しましょう。どうしても長期的に取り組む必要があり、マンネリ化しがちな語学学習だからこその、気持ちの面でのサポートが求められていると言えます。
続けられる英会話スクールを
言語を学ぶということはどうしても時間がかかります。費用を抑えられるオンライン英会話でも、しっかりと長期にわたり続けることが出来る人はそれほど多くないのが実状ではないでしょうか。
オンライン英会話スクールのシステムは便利である以上に学ぶ喜びを感じてもらう工夫が大切だと思います。学ぶことが楽しく、そして成長にもつながる場の創造に是非挑戦してみてください。