販促のアイデアは日進月歩

インターネットで物が売られるようになってから、本当に色々な販売促進のアイデアが生まれては試され、そして淘汰されていきました。その時々の流行にのっかるアイデアが主流ですが、今の時代であればX(旧Twitter)やFacebook、Instagramあたりでしょうか。

X(旧Twitter)で自社のサービス・商品を拡散したいと考えている方は多いと思います。ですが、よほど有名かおもしろいサービス・商品でなければ、自然発生的な拡散を待っていても仕方ないのが現実ではないでしょうか。多くのフォロワー数を誇る有名な公式アカウントがある一方で、フォロワー数も伸び悩む公式アカウントもあるのが現実です。

もちろん意味のない拡散は無駄ですが、お客さんの遊び心をくすぐるかたちでうまく拡散することができれば何かしらの効果を見込めるのだと思います。その一つの方策がX(旧Twitter)と連動するキャンペーンサイトです。キャンペーン単体での効果、そして、その後のフォロワー数からの波及効果まで、様々な投資効果が見込めます。

今回はこのX(旧Twitter)連動型のキャンペーンサイトをどのように構築すれば、ポジティブなかたちでの拡散を促進できるのか、いくつかのポイントで整理してみましょう。

Point.1 ツイートに対して抽選結果をリプライ

ユーザーに対してキャンペーンの告知をするのは当然のこととして、その企画設計の中でこちらが指定するハッシュタグや用語を含んだツイートに対して抽選を行う権利を付与するかたちにします。

ある程度のキャンペーン規模になる場合、手動での対応は限界がすぐにきますので、システムがX(旧Twitter)上を継続的に監視し、特定の用語とハッシュタグが含まれたツイートを収集しデータ化します。クローリングではすぐに限界が来ますし、X側からブロックされうるので、APIの利用申請を行い、効率よく大量のデータ処理を行うのが得策です。

その人達に個別に別抽選サイトで使えるキャンペーンコードを発行するやり方も一つの方策ですが、完全にシステム化するのであれば、対象のツイートに対して抽選結果をリプライするという方策も検討の価値があります。X(旧Twitter)上で完結するためユーザーの利便性も高まりますし、何よりツイートしてすぐに抽選結果がわかるダイナミックさがユーザーの遊び心を刺激する効果が見込めます。

もちろん不正対策は必要ですので、1アカウントにつき1回しか抽選リプライが発動しないように設計します。複数アカウントを使い分ける猛者もいますが、それはそれで拡散効果があるので抽選リプライを行う方針が適切かと思います。このあたりの、精度と予算のバランスは、その目的によってケースバイケースのため、どこまでを許容するかの線引きはしっかり議論してください。

抽選で当選した人に対しては当選した旨を通知すると共に、スタッフ側に連絡がいくようにします。以後の当選のフロー自体は担当者のX(旧Twitter)アカウントとやり取りするか、メールベースでの話し合いが現実的です。

Point.2 継続利用できる管理システム設計

このようなX(旧Twitter)をベースとした抽選キャンペーンは、その時プッシュしたいサービスや商品にあわせて、何度でも実施できるアイデアがでてくると思います。その都度システムを改修していてはお金と時間ばかりが必要なためあらかじめ複数回のキャンペーンを管理できるようにシステムを構築します。

フォローすることが条件なのか、特定のキーワードをツイートすることが条件なのか、いくつかの発動条件を管理画面上で設定できるようにし、ITリテラシーの高くないスタッフでもキャンペーン管理を行えるようにします。経営会議で参照できるよう、主要な指標は特にエクセルで加工しなくても参照できるようにしておくのが望ましいでしょう。

システムがどのような抽選結果を返しているかは簡単に把握できるようにし、ツイート数や抽選実施数などのキャンペーンの成果もシステム上で確認できるようにします。ITに強くない担当者でも、ITに強くない経営者でも数字を追い改善していける土台を構築します。

アイデア次第でまだまだ余地が

流行は常に変化します。そして新しい波が来る度に新しいチャンスがやってきます。一つのメディアやツールが成熟し使いこなされるまでには、思っている以上の時間がかかります。X(旧Twitter)に限らず、まだその可能性を活用しきれていないものがまだまだ眠っているのではないでしょうか。

飽くなき探求心とトライ&エラー。システムを活用することで攻めのアイデア実現に邁進してみてください。

開発スタッフのコメント
画像表現が当たり前だったのが、今ではショートムービーと、X(旧Twitter)上での表現も変化してきています。当然、X(旧Twitter)を活用したキャンペーンもより表現力豊かに、トレンドに合致したものであるべきです。出来る限り投稿表現と効果測定、抽選部分を切り離し、今後も起こりえるであろう表現トレンドの変化に追随できるようにするべきでしょう。