集客ツールとしてのお洒落診断
「ファッションセンスを診断する仕組みを作って欲しい」というご相談をいただいたのは、ファッションスタイリングサービスを提供されている会社の社長様から。自社のサービスをより多くの方に知って欲しいという狙いから、ファッションセンスを診断するシステムにご興味をお持ちでした。ヒアリングを通じて、プロモーションという目的が明確だったため、ソーシャルメディアでの拡散も加味したご提案を行い、プロジェクトがスタートしました。
あれもこれもをそぎ落とす
先方にデザイナーがいらっしゃったため、その方に診断サイトのデザインイメージを作って頂くかたちでプロジェクトが進められました。その過程で、「こういう情報を載せたい」「このページへの誘導リンクを置きたい」といった、提供者都合が強すぎるデザイン案が出てきた際には、その都度本当にそれが必要なのかを議論し、本来の拡散という目的にマイナスの影響の方が大きいと判断される場合には変更をお願いしました。依頼内容や渡された資料をそのまま受け入れるのではなく、あくまで結果志向で細部にこだわれるかどうかがこうしたプロジェクトの成否を左右するためです。
アルゴリズム開発も精緻に
質問への回答を基にファッションセンスを診断するWEBサイトだったため、診断アルゴリズムの開発も必要でした。先方に原案となる考え方はあったものの、複数の軸での評価が重なったときにどうするかなど、手探りの場面に関しては調整に調整を重ねて独自に開発していきました。最終段階ではベータテストとして知人ベースでテストを重ね、診断結果に問題がないことを確認出来た後、正式リリースとなりました。
ソーシャルボタンをつけて終わりではない
最近はX(旧Twitter)やFacebookなどのソーシャルメディアでの拡散を狙うことが当たり前になってきましたが、そういったサービスへのリンクやボタンをつければ拡散するというほど簡単なものではありません。あくまで「他の人にも伝えたい」という気持ちが芽生えるようなサービス設計をすべきで、そのためには企画段階から徹底的な議論を重ねることが重要です。診断サイトが完成した後は先方の要望により、受け手となる本体サイトのリニューアルが進行中です。プロモーションという大きな視点で見たときに、一段上の視点でプロジェクトを設計できるかが重要だと改めて実感した事例でした。
こういったお悩みをお持ちであればご相談ください
診断、分析機能を追加したい
時代は変わっても、○○診断や、△△占い、□□分析、といったコンテンツの人気は衰えません。根拠やロジックのしっかりしたものもあれば、ただの遊び感覚のものまでが入り乱れ、それでもなお、そうしたコンテンツの需要は盛んです。こうした診断・分析コンテンツや機能を、自社サービスに組み込みたいという方も少なくないのではないでしょうか。
サービスの人気が出たときの負荷対策は必要にはなりますが、基本的にはしっかりしたものが出来上がった後の運用工数も大きくないため、切り口が新鮮でその拡散性も高い場合には有効なマーケティング施策になり得るのは間違いありません。もちろん流行らなければ無駄な投資ということにもなりますが、投資規模から考えてもそれほど大きなリスクではないのではないでしょうか。
モバイルアプリの進化もあり、ユーザビリティへの要求度がますます高まっているため、中身は良くても使い心地が悪ければバズらないことも多くあります。中身と同様、どう情報を見せながら、どういった操作感で楽しんでもらうかの視点を重要視することをお勧めします。また、実際の反応にあわせて細かい調整を重ねていくことも重要でしょう。一度作ったらあとはほったらかしでOKというわけではありません。リリース後には批判的な意見も寄せられることも多いと思います。こうした反応を次のチャンスととらえて進化させていくことで、より大きな効果・バズを獲得できる可能性が高まります。
ソーシャルメディアでのバズを狙いたい
診断・分析系のコンテンツの多くは、ソーシャルメディア上でのいわゆるバズを狙ったものがほとんどだと思います。ソーシャルメディアとの連携を容易にするためのボタン設置やリンク設置はもちろん、結果をおもしろおかしく共有して遊べるようにするなどの工夫も必要でしょう。
ユーザーは想像している以上に色々なものに触れる中で目が肥えてきています。「これぐらいで十分だろう」という見込みがプロジェクトの失敗の原因になる場合もあるので注意が必要です。予算に余裕があるのであれば、対象となるターゲット層との共創やベータテストのようなものを検討するのも有効でしょう。もちろん、競合分析や、最新のトレンドなどにも気を配るようにしてください。
同時に、バズを引き起こした後にそれがマイナスの方向にいかないようにするための配慮も必要です。時に一歩下がった視点から見た時に問題はないか、不快にさせるものはないかといったリスク管理も意識することをお勧めします。色使いや言葉遣い、画面上にある全てが、多様性が求められる現代で違和感や不快感を与えないかをチェックし続ける必要があります。
CRMやフォロー営業につなげたい
診断や分析の過程で、ユーザーの情報を取得する設計にすることで、その後のアフターフォローに役立つ情報を得ることができます。また、その場での商品提案を組み合わせることもできるため、販売促進のツールとして、こうした診断・分析コンテンツを検討されている方も多いと思います。
あまり販売色が強いとユーザーの抵抗感を作ってしまいますが、スムーズな流れで配置し、提案内容自体も有用なコンテンツとして認識してもらうことができれば、有効なマーケティングツールとして活用が可能です。もちろん、取得した情報を流用するのであれば、事前に承諾を得るなどのフローにするのは忘れないようにしてください。単純にソーシャルメディア上でのフォロー数を増やすだけでもその後につながりますが、さらに踏み込んだ情報収集ができないかどうかは、ビジネスとして取り組む以上常に検討すべきです。
データのエクスポート機能をつけることで社内の他のマーケティングツールと連動することも可能になるでしょうし、直接外部ツールと連携するような機能を作り込むことも可能です。作りっぱなしの単体ツールにせず、貴重なマーケティング資産として活用していくための方策についても、是非検討してみてください。
プロモーションツールとしてのシステムや集客ツールの企画、制作もワンストップでご対応可能です。ご相談はもちろん無料ですのでお気軽にお問い合わせください。