オンデマンドで作れる時代

メイカーズムーブメントのうねりの前から、ますます多くの製品がノベルティとしてオリジナルで作られるようになってきました。ボールペンやカレンダーといった定番ものからマグカップ、Tシャツなど、専業のサービスもありますし、総合的に手がけるサービスもあるなど、ますます活況を呈しています。大きなロットが必要だったものも、より小ロットで依頼できるようになってきており、ノベルティ制作がより身近になってきていると言えるかもしれません。

同時に過当競争に陥っている面もあり、各社価格を抑える努力をすると同時に、いかにして自社を選んでもらうかに日々努力を積み重ねています。ネット受注型のサービスであれば、競合サービスとの差を伝えることもなかなか難しく、集客がうまくいっていないサービスも多いのではないでしょうか。いまだにタウンページに掲載しているだけ、というところも、もしかするとあるかもしれません。

今回は、こうしたノベルティ、記念品製作のサービスが、どうすればホームページの魅力を高め、集客力を強化することができるかについて考えてみたいと思います。早速、いくつかのポイントで整理してみましょう。

Point.1 最高のコンテンツはお客様インタビュー

よほど歴史のあるサービスで知名度があるか、価格がダントツに安いなどの理由がない限り、競合サービスと比較した際に圧倒的に指名を獲得できることは稀だと思います。サービス内容はどこも横並びに見えますし、実際に、可能なことというのはそこまで大きな差はありません。導入している機械の性能が圧倒的に違うのであればそういったスペックをアピールするのも良いですが、それほどの差異がない場合には、他の視点から攻めるべきです。

そんなときに競合との差異化に一番効果的なのは、実際に自社サービスを利用したお客様のインタビューです。お客様の声、という簡単なものではなく、インタビューであることが重要です。どういった理由で自社のサービスを見つけ、利用しようと思ったのかを丁寧に聞き出すことで、同じような立場にある見込み客に対して、共感と安心感を醸成することができます。これは、サービス選びのとても重要な要素になり得ます。見つけた理由はそれほどでも、使い続けてくれていることには何か理由があるはずです。そういったものを引き出し、文字や写真で表現することで、自店の良さや強みが明確になるとともに、外部に対して嫌味なくアピールすることができます。

インタビューの手配や設計等、細かい配慮や設計が必要ですが、良いサービスを提供しているのであれば必ず輝くストーリーを掘り出すことができます。既に利用実績があるのであれば、お客様インタビューを実施し掲載してみてください。

Point.2 ノウハウを出し惜しまない

ノベルティ製作は、どこまでもこだわれますし、逆にこだわらないことも可能です。最初から有り物の名前を変えただけの顧客もいる一方で、少しでもオリジナリティを高めることにこだわる顧客もいると思います。その両者に対して、積極的にノベルティの活用方法を発信しましょう。

自社のサービスを使ってここまでできました、という事例を紹介するのも一つですし、世界のノベルティを活用したマーケティング事例を紹介するのも一つです。自社で継続的に育成していける自社メディア上でそういった価値あるコンテンツを提供することで、「ノベルティや記念品の製作ならここに相談したい」と思ってもらえたならしめたものです。あわせて、対応できる商材や加工について、新しいものや人気のあるものを取り入れていくことも重要でしょう。

何より他社の事例はアイデアの参考例として活用できますし、それが先進的なおもしろい取り組みであればあるほど、注目を集めることもできます。情報発信は手間がかかるため敬遠されがちな施策ですが、競合含め皆が敬遠するからこそ目立てる施策でもあります。他がやっていない領域での情報発信に積極的に取り組みましょう。

横並びからの一歩

ノベルティや記念品製作は、情報をしっかり発信しないと見込み客に横並びの印象を持たれてしまいます。本当は細かな差があるのに、それが埋もれてしまっているとしたら、これほどもったいないことはありません。

情報は適切なかたちで編集して、しっかりと熱意をもって伝えてはじめて伝わります。お客様インタビューにしろ、自社が持っているノウハウにしろ、攻めのツールして積極的に活用してみてください。既存のホームページにこうしたコンテンツを追加していくだけでも効果が見込めますし、適切なかたちでリニューアルをすることで、より高い効果を目指すことも可能です。横並びからの大きな一歩を前に踏み出すためにも、ホームページの活用に真剣に取り組んでみてください。

開発スタッフのコメント
一昔前に比べると記念品を手にする機会は減ったようにも思いますが、学校の節目節目や会社イベントでの制作、さらには団体オリジナルグッズなど、細かい需要を見ていけばまだまだ膨大です。一度使ってもらえればある程度のリピート率が見込めるだけに、ホームページでの情報発信の重要性は高まるばかりです。サービス内容を伝えて終わりではなく、自社の魅力を多方面から伝えることを意識してみてください。