安心を支える存在

日本人は生命保険が大好きです。将来の万が一に備えるものとして、家庭あたりの加入率でいくとものすごい数字になるのではないでしょうか。街中のカフェで生命保険の相談会が催されていることも珍しくありませんし、町中で保険相談をうたったお店を見かけることも珍しくありません。

インターネット専業の生命保険も登場する中で生命保険代理店を巡る環境は大きく変わってきています。従来ながらの紹介営業を軸に置きながらも、インターネットによる集客でさらに上積みしていくことが欠かせません。一方で市場環境がより厳しくなる中で、販売促進や契約促進に使える予算は限られているのが実情です。うまく、費用対効果の高い販促を実現する必要があります。

今回のテーマは、こうした生命保険や損害保険を販売する保険代理店のホームページ制作についてです。ホームページ上にどういった工夫を施させばよいのか、いくつかのポイントので整理してみましょう。

Point.1 スタッフ、スタッフ、スタッフ

保険代理店の資産はまぎれもなく人です。カリスマ的な社長が業績を引っ張っているという会社も少なくないのではないでしょうか。保険商品の魅力も重要ですが、最終的には人柄を信頼して契約を行うことも多いのが保険契約です。そこでホームページ上でもスタッフが最大限輝くような工夫を施しましょう。

保険自体の商品力も重要ではありますが、インターネットで直接申し込まない限り、誰から買うか、という話になってきてしまいます。そうした時に候補になれるように、スタッフをタレントのように扱うべきです。直接ホームページを見る人にはもちろん、名刺交換した人があらためてその人を好きになるような仕掛けが必要です。

写真掲載とコメント掲載は当たり前として、その写真も笑顔で、そしてできればしっかりとした照明できれいに撮るように心がけてください。光量が足りないと暗い写真になりがちで、さわやかさというよりも陰湿な印象になってしまいます。よく晴れた日の自然光で撮るか、簡単な照明器具を使って撮影するだけでぐぐっと写真のレベルはアップします。是非試してみてください。

Point.2 スタッフブログは持ち回りでしっかりと

これもまた地味な活動ですが、スタッフブログは必須のツールと言えます。スタッフ持ち回りでその日の出来事やお客様とのやりとり、保険商品の紹介や節税テクニックまで、幅広く発信してください。

よくスタッフブログが始めた当初は気合い十分だったのが、しばらくたつと惰性になってしまい、内容も低レベルなものになってしまいがちです。片手間でやるものではなく、しっかりと業務の一部と位置づけ、最低でも30分はブログ作成に割り当てられるように業務の割り振りを行うようにしてください。毎回新しいネタを書くのが辛いという場合には、過去の記事を最新の税制に対応するように書き直したりと、できることはいくつかありますので、あきらめずに発信し続けてください。

しっかりとしたコンテンツを用意できれば、思わぬところからの集客につながります。インターネットでの集客を加速させるためにも、スタッフブログの質にもこだわってみてください。継続は間違いなく力なりなので、年をかさねるごとにそのレベルを引き上げていきましょう。

Point.3 電話の対応時間は極限まで長く

インターネットでたまたまホームページを見つけてくれた人が、いざ問い合わせようという気持ちになっても、それが営業時間外では無慈悲な留守番電話の応答が待っているだけです。普通に昼間働いている人からすると夜に連絡がとれないというのは不便極まりありません。思いついた時にすぐに連絡がとれるかどうかというのも地味ながら重要です。

今が18時までなら20時までに、さらに可能であれば携帯電話に転送するなどしてできる限り夜遅くまで電話をとれる体制にしてください。スタッフの負担的に厳しいというのであれば、夜間だけ電話代行サービスを利用するのも一つです。最近は24時間対応してくれるところもあるので、夜間の電話はそちらに転送されるようにしておけば、オペレーターがしっかりと用件を聞いて、相手の都合の良い折り返し時間をきいておくことも可能です。うまく外部のサービスを利用することで自社の対応力を高めてみてください。

電話以外にもLINEでの相談ができることもアピールポイントになり得ます。一人一人個別に顧客とつながるのも良いでしょうし、会社のLINEアカウントを用意して、それを組織としてコミュニケーション接点として管理していくのも良いでしょう。

どこまで密着できるかの勝負

インターネットで検索すれば、生命保険や損害保険の加入先はいくらでも見つかります。その中で自分たちの会社を選んでもらうにはダントツの何かが必要です。それが電話対応時間の長さかもしれませんし、情報の充実度かもしれません。自分たちの強みを再確認しながら進めていくことで、必ず良いホームページを作ることができます。投資する意欲で取り組んでみてください。

開発スタッフのコメント
インターネット販売型の生命保険会社も存在感を増しており、生命保険や損害保険の買い方は多様化しています。保険の変更も含めると激しい奪い合いが行われている中で目立つのは並大抵のことではありません。確実にホームページを見つけてもらうためのSEOやGoogleマップ等への露出はもちろん、ホームページへの訪問客を確実に見込み客へと変えていく魅力的な仕掛けが求められていると言えるのではないでしょうか。