ファッション小物の雄、帽子

帽子はファッション初級者から上級者まで、幅広く愛されている小物だと思います。ニット帽のような気軽なものから、マジシャンハットのような遊び心溢れるものまでその種類は豊富で、素材やデザインも含めると膨大な種類があります。販売しているお店も多岐にわたり、ショッピングモールに出かければ、お店を取り扱っているお店だけで軽く二桁になるかもしれません。

セレクトショップにも一部おいていたりしますが、最近は帽子だけを専門的に扱うショップも増えてきました。専門店ならではの豊富な品揃えが魅力となり、多くの帽子愛好家が日々訪れているようです。帽子はかたちやそのテイストなど、想像以上に多岐にわたるものです。アパレルショップではすべてをカバーできないことが多いので、こうした専門店の需要はまだまだありそうです。

今回のテーマは、こうした帽子専門店のホームページ制作や管理システムの構築についてです。どういったホームページを構築すれば良いのかいくつかのポイントで整理してみましょう。

Point.1 写真のアングルを豊富に

ホームページを持つからには、取り扱い商品の写真を積極的にアップしましょう。遠景のアングルだけではなく、素材感がわかるアップの画像や、マネキンもしくはモデルが着用したイメージなども掲載すると尚良しです。少しでも写真撮影業務を効率化すべく、写真のアングルや備品は共通化しておくのも良いでしょう。イメージ写真も撮影できるにこしたことはありませんが、特集ページの写真素材といった用途以外では割り切って撮影しないのも一つの考え方です。

とはいえ、全商品のアップとなると骨が折れる作業ですので、シーズンで入ってくる新商品を順番に撮影していくか、特にお勧めの商品だけに絞ってアップする方法もおすすめです。撮影が効率的に進む常設の撮影環境を組み上げてしまうのも良いでしょう。店舗運営のオペレーションの範囲内で無理なく実行してみてください。

Point.2 お客様モデルを依頼してみる

帽子専門店のホームページは、放っておくとただのお店紹介の機能しかない寂しいものになりがちです。これはこれで大半がそうなのでそれで良いと考えることもできますが、せっかくなので業界内でもあまり行われていない取り組みを行っていきましょう。

比較的気軽にはじめられることとして、お客様モデルを募集するという方法があります。帽子専門店のお客様となれば、帽子のみならずファッションにもこだわりの多い人も多いはず。そういった人たちに個別にお願いするなどして、お客様モデルとしてホームページに登場してもらいましょう。

帽子を活かしたコーディネート例として最高の例になりますし、そうした写真を介してモデルになってくれたお客様との絆が深まると同時に、周囲への拡散効果が期待できます。注意点としては、モデルを依頼する以上、かっこよく写るようにアングルや照明などは工夫するようにしてください。モデルの確保が難しければ、スタッフに登場してもらうのも良いでしょう。美男美女でなくても、リアリティあふれる提案ができるのであれば十二分にプラスになる場合があります。店舗内でも、店舗近くの写真映えするスポットでも、タイムパフォーマンスのよい撮影環境を見つけてみてください。

Point.3 管理はWordpressでコスパ高く

新商品の入荷情報や、お客様モデルの紹介ページなど、日々更新していく内容が多くなる場合にはWordpressをベースにしてホームページを構築することをお勧めします。ベースとなるデザインパターンを複数設定することができますので、お客様モデル用はこのデザインで、ですとか、入荷情報お知らせやスタッフブログはこのデザインで、といったことが可能です。

統合された機能として十分な充実度合いですので、特に日々の運用上で困ることもないと思います。長く運用していけるのも魅力です。

一方で、ネット通販に重きを置いているのであれば、ネットショップをベースに情報発信を行っていくのも有効です。そのまま購入動作ができ、シームレスなユーザー体験を提供できるため、メリットが大きくなります。コンテンツを充実させられるネットショップも増えてきているため、どういったバランスで情報発信と販売機能を持たせるかは理想のバランスを追求できます。

愛好家を惹きつけ、拡げる仕組みを

帽子専門店というのはファッションジャンルのお店の中でニッチな部類に入ると思います。そしてそうしたお店に通う人もやはり一握りの人たちになります。こうした特性を活かして、しっかりとお客様とのつながりを強化していくことが成長への最短経路ではないでしょうか。

安売りで惹きつけたところで、定着しないお客様を集めても仕方ありません。将来的に資産になっていくつながりを作ることで長く愛されるお店作りを実現していってください。

開発スタッフのコメント
帽子専門店も、競合は同じ業態というよりは、その他ありとあらゆる帽子を作っているブランドやメーカーになることが多いと思います。自社の存在を認知してもらうこと、そして買いたいと思ってもらうことは一筋縄ではいきません。ホームページやネットショップでしっかりと魅力を伝えるためにも、写真準備を含めた運営力が試されていると言えるかもしれません。インターネットを活用した取り組みは、最初こそ慣れないことが多いため大変かもしれませんが、高い効果が見込めます。まだ積極的に取り組んでいないのであればなおさら、このチャンスを逃さないようにしてください。