家事のアウトソース
共働きが当たり前になる中で、家事を代行する様々なサービスが登場してきています。その中でも代表的なものの一つが掃除代行ではないでしょうか。ルームクリーニングやハウスクリーニングと呼ばれることも多く、日常的に依頼する場合もあれば、年に一度の大掃除だけを任せる場合、さらには家の入退居の際に利用するなど、その活用方法は様々です。
プロフェッショナルだからこその経験と専用機材や専用洗剤などで、自分で掃除を行うよりもきれいになることも人気の秘密かもしれません。うまく活用することで家事にかかる時間を節約している人も多いようです。ロボット掃除機も人気ですが、人による掃除とはまた異なります。今後も掃除需要は拡大していくことが予想されます。
今回のテーマは、こうした掃除代行、ハウスクリーニングサービスを提供している会社のホームページ制作についてです。どのような点に注意して構築すれば良いのかいくつかのポイントで整理してみましょう。
Point.1 サービス毎にパッケージ料金に
クリーニングサービスの場合、どれぐらいの時間がかかるかが値段をわける基準だと思います。最終的な金額は詳しく相手の家のことをヒアリングしてからでないとわからないと思いますが、ホームページを訪れた人が目安をつけられるように各サービスごとにパッケージ料金というかたちで基本となる価格を表示しておきます。
また、台所やエアコン、とった個別のサービスだけではなく、よくセットにされる箇所をひとまとめにしたセットメニューも設定することで、お得感を演出し、客単価向上を狙いましょう。選択肢を明確化することで選びやすくなる効果もあるため、迷っている新規客の後押しになる場合もあります。
細分化したメニュー程度では差異化が困難になってきている場合には、より細かく広さや年代などで精緻に料金を設定するのも一つです。あまり選択の際に頭を使うようになると逆効果ですが、より「自分たちの条件にあっている」と思ってもらい、魅力的な金額が提供しうるなら、検討の価値はあります。
Point.2 スタッフ一人一人を職人タレント化
掃除代行のような、親近感が重要になるサービスではスタッフ紹介は必須のコンテンツです。簡単な自己紹介や意気込み、顔写真を掲載しているところは多いですが、さらに一歩踏み込んでスタッフを職人タレント化するようにしましょう。
「エアコンを掃除させたら日本一！」ですとか、「古い浴槽でもかかってこい！」といったような、スタッフごとの得意分野やこだわりをキャッチコピーにします。ちょっと言い過ぎぐらいのレベルで丁度良いと思うので、説得感のある写真と一緒に掲載するようにしてください。さらに申し込みの際にスタッフの指名をできるようにすれば完璧です。スタッフ間で競争が生まれるきっかけになりますし、お客様がどういうところに惹かれるのか、どういった職人スタッフに依頼したいと思っているのかがわかるため、今後の業務改善にも役立ちます。
少ないスタッフでも、各自が何かしら光る経験や技術を持っているはずです。それを掘り起こし、スポットライトをあててあげてみてください。Youtubeチャンネルを開設し、本格的に社員のタレント化に取り組むのも良いでしょう。Youtube手当のような報酬制度と連動させるのも良いかもしれません。
Point.3 お客様の声は踏み込む
お客様の声というコンテンツは一般化してきましたが、どこもまだまだ中途半端と感じることが多いです。アンケート形式で採取したお客様からの回答内容をそのまま文章だけでホームページやブログに掲載している例が後を絶ちません。
これでも無いよりはましですが、お客様の声では、写真がとても重要です。掃除代行サービスの場合であれば、お客様と一緒に写った写真と、掃除前、掃除後のイメージ写真があるのと無いのとでは、インパクトは数倍違います。Before/Afterの様子がよりリアルにわかるような、動画の配信も良いでしょう。
もちろん、写真を撮ることに対するお客様の抵抗は大きいと思いますが、頼み込んでみると快諾いただけるものです。怖じ気づかずに思い切って頼むようにしてみてください。また、どうしても難しそうであればおまけや割引をつけるなどして、経済的な誘因でお客様にアピールすることも検討してみてください。それでも難しければ、掃除現場の写真を充実させて、リアリティを高めるようにしてください。
家にあがれれば、後は横展開
他人を自宅にあげるというのはものすごく心理的な抵抗があることです。掃除代行の場合、その壁を越えてしまうわけですから、一度関係を持ってしまえば、その後のリピートや他のサービスの提供へのハードルがぐぐっと下がります。
クリーニングの箇所を増やす提案もありでしょうし、家具の設置代行などの違うサービスに展開させるのもありでしょう。積極的に継続提案する習慣と提案力を高めることで売上を拡大していってください。
開発スタッフのコメント
