子供から大人まで楽しく学ぶ場
ピアノに代表される音楽教室。楽器一つとある程度の防音性のある部屋があれば大きな元手が要らずに開業できるため、昔から在宅ビジネスや小規模ビジネスの代表格として人気です。音楽を教えるようなレベルの人はまず間違いなく楽器は所有しているので、開業に際して必要になる金額では開業ビジネスの中で一二を争う少なさを誇るかもしれません。
大手企業による教室展開や他の習い事との競合など、競争環境は厳しくなるばかりです。近所の人の紹介で成り立っていた集客も、何かもう一工夫しないと楽には立ちゆかない状況が起こっているようです。古くからある教室の高齢化が進む一方で、新規参入となる音大生の流入もあります。市場環境は年々厳しくなっていると言えるかもしれません。
今回のテーマは、こうしたピアノ/音楽教室のホームページ制作と管理システム構築についてです。どのような機能やコンテンツを準備すべきなのか、いくつかのポイントで整理してみましょう。
Point.1 集客メディアと協調展開
小規模な音楽教室では、独自のホームページを開設しているところの方がまだまだ珍しいのではないでしょうか。ブログで代用していたり、登録型のサービスに基本情報を掲載しているだけというところも多いと思います。割り切ってしまってFacebookやInstagramのみで済ませているところもあるでしょう。集客も兼ねてYoutubeチャンネルをはじめてみたというところもあるかもしれません。
情報の充実という意味ではやはり独自のホームページ開設をお勧めします。ブログはブログで非常に重要な情報発信ですので既に開設している場合は継続、開設していない場合は新規開設すべきです。ブログ内では教室での出来事や音楽に関するテクニック、話題を積極的に発信しましょう。ブログでの情報発信を継続することでSEOにもつながり、長期的な集客増に貢献します。情報発信もそうですが、何より教室のイメージを表現できるのがホームページのメリットです。デザインを通じて大切にしているものや雰囲気を表現できるので、ターゲット層により響くアピールも可能になるでしょう。
他にもFacebookやX(旧Twitter)など、興味や余裕の度合いにあわせて展開しましょう。こうした各種メディアでの発信をホームページ上に表示することで、色々なところに散りばめられた情報をまとめて確認できるようにします。ホームページの大半の部分は一度構築するとそれほど変更することはありませんが、こうした各種メディアの情報を新着情報として読み込んで表示することで「賑わい感」を演出することができます。
Point.2 スマートフォンで隙間時間更新
音楽教室の運営は思いの外時間がないものです。兼業や主婦業と並行して行っている場合もそうですし、専業で大規模に展開している場合もレッスンが立て続けで休む暇もないということもあると思います。
ブログや各種メディアを開設したのはいいものの、その後はめっきり更新がないというのは逆効果です。隙間時間で内容を更新できるよう、ブログやホームページ管理をスマートフォンから行えるようにしましょう。管理システム側の環境設定やスマートフォン側の設定を行うことで簡単にスマートフォンから更新・管理できるようになります。レッスン間の隙間時間などを有効活用することで時間密度を濃くし、レッスンとホームページ管理の両立を図りましょう。パソコンのように場所に依存しないだけに、例えば移動時間に更新できたりと、隙間時間の有効活用が進むものです。
動画コンテンツを準備できるのであれば、そうしたものを定期的に更新するのも良いでしょう。文字や写真、動画など、得意不得意や教室の特性にあわせて発信計画を立ててみてください。
Point.3 空き枠表示と簡易予約機能
よほどの大規模展開している教室を除き、ホームページにそれほど予算をかけられないところの方が多いと思います。とはいえ、売り上げ向上や利用者の利便性向上、効率性向上のどれにも寄与しないホームページも意味がありません。コストをあまりかけずに出来る範囲で機能性を高める努力をすべきです。
音楽教室のレッスンは基本的に予約制だと思います。毎週何曜日というかたちもあれば毎回都度予約のかたちもあると思います。こうしたレッスンの空き状況を簡単に管理できるようにし、その予約状況をホームページから確認できるようにしましょう。
完全な予約管理システムを構築するとコストがとてもかかりますが、簡易的に予約管理ができるようにすることでうまくやりくりします。カレンダー表示で予約枠の状況を表示し、そこから予約ボタンを押すと管理者にメールが送信される仕組みだけ構築しましょう。予約の確定はメールや電話での返答で、というかたちにしておけば、簡易的ではあれ利用者の利便性を高めることができます。さらに、Googleカレンダーとの連動機能を用意すれば、より利用者の利便性を高めることができるでしょう。
創意工夫で差異化を
「わざわざホームページなんて・・・」と思われる方が多い業界だからこそ、ホームページが差異化の切り札になると思います。コストをかけることが全てではありません。コストをかけずに発信する情報の質にこだわり、できる範囲で創意工夫することで可能になることがいくらでもあります。お気軽にご相談ください。