貴金属の魅力
いつの時代も女性を夢中にしてやまないのがジュエリーではないでしょうか。豪華に宝石を使用したものから、カジュアルに身につけられるものまで、その種類の豊富さは数え切れないほどです。貴金属専門の買取があるほど、中古流通品としても認知されているため、ファッション以外の意味で保有しているという方もいるかもしれません。
市場に参加しているプレイヤーも、高級ブランドから手作りを売りにしている作家さんまで、規模も種類も様々です。ジュエリー市場がいくつかの市場に分割できるとはいえ、どの市場も決して楽をして勝てるほど甘くはありません。今この瞬間も、たくさんのお店が競い合うように商品を開発・投入していることだと思います。ファッションアイテムですのでトレンドがありますし、そうした荒波の中で生き抜いていくのは並大抵のことではありません。
今回のテーマは、こうしたジュエリーやアクセサリーを販売するショップのホームページ・販売サイト制作についてです。どのように構築すれば売上に貢献するWEBになるのか、いくつかのポイントで整理してみましょう。
Point.1 商品写真はマルチアングルで
実物を手に取ることができないネットショップでは、いかに商品イメージをうまく伝えるかがポイントになります。ショップページでは掲載できる写真の枚数を充実させ、ズーム機能といった補助機能も実装しましょう。画像だけでは不十分な場合には、動きのある動画で補うのも有効です。
写真のパクリ対策を実装したいという要望も珍しくなくなってきました。特定の場所に写真をアップロードしておけば自動で透かしをいれてくれるような仕組みにすることが可能です。どういった方法をとるにせよ、運営スタッフの手間をなるべく増やさないかたちで運用すべきです。
写真をより良く見せるためのツールは日々進化していますので、360度で見られるようにしたり、バーチャルで試着できるようにしたりと、その時々で様々なトレンドがあります。すべてを採用する必要はありませんが、自社にとって最適なものは何かという視点で、常にアンテナをはっておくことをおすすめします。
Point.2 豊富なオプション対応
既製品を仕入れて売る場合であれば、そもそも出来上がったものを販売するだけなのでシンプルなかたちで販売サイトを構築することができます。ただ、受注生産の場合や、オプション加工を行う場合などは、どうしても通常のネットショップでは対応しきれない場面がでてきます。既存の仕組みでもオプション設定を駆使すればできる場合もありますが、どうしてもごちゃごちゃとしてしまったり、そもそもの受注側の管理が難しくなったりしてしまいがちです。
ネックレスのチェーンの長さの変更や名入れ、シルバーからゴールドなどの素材変更、ギフトラッピングの有無など、あげだせばいくらでも上がるのがオプションだと思います。こうしたオプション対応をカートに追加する際にストレスなく行えるようにすべきです。
全部の選択をしないとカートに追加することができないようでは確実に購入率が下がってしまいます。初期選択のセットをしておくと共に、プルダウンからの選択ではなくワンクリックで選択と非選択を切り替えられるボタンの導入をすることで、選択項目が多くなっても利用者のストレス増加を最小限に食い止めましょう。おすすめのオプションをタイミングよく提案する機能も有効なので検討してみてください。
Point.3 閲覧履歴と購買履歴で分析提案
ジェエリーやアクセサリーは好みが大きくわかれるジャンルでもあります。上品で小さめのものを好む人もいれば、大きめのインパクトのあるものを好む人もいます。こうした人達にそれぞれの好みにあった提案をできるかどうかが、客単価向上や購買頻度向上には不可欠になってきます。
ネットショップ内での動きや過去の購買履歴を基にシステムがデータ解析を行い、その人が好むであろう他の商品やジャンルを算出します。もちろん、人が1件1件やっていけばできる作業ではありますが、商品数や顧客数が増えていくと現場が回らなくなってくるのでお勧めしません。
解析結果に基づき内容を差し替えるメールマガジンを送信できる仕組みも整えておくことで、お客様一人一人に最適化したマーケティング活動を行うことができるようになります。ビッグデータと言うほどのデータ量ではありませんが、データの活用としては現実的かつ効果的だと思います。クロスセルを促進できれば非常に売上にインパクトがあるため、こうした情報の活用は規模の大小はあれど、積極的に行うべきでしょう。
提案力を高めるために
ジュエリーやアクセサリーは生活必需品ではないだけに、いかに魅力や夢を提案できるかが重要だと思います。そのためには写真のクオリティやイメージ画像、キャッチコピーに至るまで、徹底したチューニングが必要になるのは言うまでもありません。
ページ単位での提案力を高めつつ、お客様一人一人にあわせた提案も行っていく。こうしたデザインとシステムの両輪を最大限に活用することで、競合と比して一歩抜きんでた存在になることができるのではないでしょうか。