いつの時代も癒しの存在、ペット

流行のペットの種類は違えど、昔からペットは家族の一員として愛され、日本の家庭には無くてはならない存在として確固たる地位を築いてきました。自宅で飼っていなかったとしても、近隣や街を歩けば当たり前の風景のように散歩中の犬を見かけると思います。

今でも主流は犬や猫ですが、うさぎやリスのようなより小さい動物からは虫類、そして魚類まで大小様々な生き物がペットショップでは販売されています。大きなショッピングモールに足を運べばかなりの確率でペットショップが入っていると思います。小さなペットを見るのは、癒やされると同時に、ついつい欲しい!という気持ちになってしまうから困ったものです。

今回のテーマは、こうしたペットショップのホームページ制作及び管理システムの構築についてです。どういった内容を掲載し、その裏側のシステムをどうすべきか、いくつかのポイントで整理してみましょう。

Point.1 コンテンツ管理はWordpressで構築

ペットショップのホームページというと、頻繁な更新が想定されます。新しい子犬の紹介をしたり、お店で開催するイベントの告知をしたりと、運用の際にスタッフが更新作業を行うことが多くなります。

その一方で、スタッフがITに不慣れな場合が多いようです。ペットの専門学校ではそこまで本格的にIT技術について学ぶわけではないので当然と言えば当然なのですが、そうしたスタッフにも問題無く使えるシステムにしなければいけません。スマートフォンが全盛の時代、家にパソコンがない、パソコンをあまり触ったことがない、というスタッフも多いのではないでしょうか。そういったスタッフに一からパソコンの研修教育をするというのも一つですが、ITリテラシーに関係なく更新できる体制を整えるのが理想的です。

そこでWordpressをベースに構築します。Wordpress自体にかかる費用は必要無い上に、きちんと構築すれば高機能かつ簡単に使うことができます。元々がブログの管理システムなので、文章を投稿する際もストレスなく操作できるように設計されています。タイピングはある程度必要になりますが、スマートフォンでも入力できるので、キーボードに不慣れなスタッフにはタブレットやスマートフォンで入力できるようにするのも良いでしょう。

唯一、負荷が高くなり表示が遅くなりがちなので、キャッシュを活用して表示を早めると共に、WEBサーバーの環境構築も含めて最適化するのをお勧めします。現時点で、経営的にもスタッフ的にも最良の選択肢だと思います。

Point.2 ペットの在庫管理も管理システム上で

取り扱い中のペットの情報を掲載することがあります。特に犬の場合であれば一頭一頭写真付きで紹介しているところも多いのではないでしょうか。

飼い主さんが見つかったペットの情報はWordpress上で非表示にすることで掲載を取り下げることができます。飼い主さんが決まったものをどんどん取り下げると、紹介しているペットの情報が少なくなりすぎて寂しく見えるという場合もあると思います。そうした場合は、「飼い主さん決定!」のような文言が表示されるようにカスタムフィールドという機能を用いて、飼い主が見つかったペットの情報はしばらくそのままで掲載しておけるように管理しましょう。情報をすべて取り下げてしまうとページがどんどんと少なくなってしまうため、飼い主さんが見つかったものも基本的には情報を加工した上で掲載しておくことが良いでしょう。

Point.3 リクエスト登録機能を追加実装

ペットは生き物です。服と違って簡単に取り寄せをすることができません。自分の好みのペットと出会えるかはある種巡り合わせのようなものでもあります。

こうしたまだ見ぬ出会いをサポートするために、リクエスト登録機能を追加で実装します。一番簡単なものであればメールマガジン機能を構築し、そこにメールアドレスを登録してもらうことで新着情報をお届けするかたちがシンプルかつ有効です。また、一斉送信のメールマガジンではなく個別に条件設定をできるようにし、その条件に合致した場合にのみお知らせメールが送信されるという風にすることも可能です。こちらの場合は少々工数があがります。どちらの方法でするにしろ、見込み客を逃さない仕組みをしっかりと実装しましょう。

発信の手間自体は大きくないため、見込み客基盤としてのリストをうまく育成していくようにしてください。常に入荷してくるわけではない珍しい犬種などの場合には、こうしたウェイティングリストのような機能が効果を発揮する場合も多いと思います。

愛犬、愛猫、、、との出会いを

ペットショップは急速に増え、淘汰の時代に入っています。良質なペットショップのみが生き残れる時代に突入したと言えるかもしれません。顧客満足度を高めながらビジネスを伸ばしていくための鍵の一つは情報発信だと思います。

カジュアルな内容であってもこま目に更新されるホームページほど見込み客にアピールできるものはありません。仕組みとして情報発信をしやすい環境を整え、インターネットを活用した集客・アピールに挑戦してみてください。

開発スタッフのコメント
犬種の流行り廃りはあれど、犬の人気は相変わらず高いですし、猫を飼う人も多くいます。保護犬を積極的に迎える人も増えている一方で、まだまだペットショップの存在感は大きなものがあります。ショッピングモール等の人通りの多い店舗での現地集客をより効果的にするためにも、ホームページと、そこから派生するIT施策はとても重要です。店舗業務だけで手一杯な場合もあると思いますが、本部スタッフや事務スタッフが代行するなどしてでも取り組むことをおすすめします。