いつの世も根強い占い人気

人類が誕生したその昔から、占いというものは常に存在してきました。人類の進化と寄り添うように進化し、今なおその人気は衰えることを知りません。決断というものはとてもストレスがかかるということがわかってきています。その決断に伴う辛さを、占いにすがることで軽減してきたのが人類の歴史と言えるのかもしれません。

旧来はブースや店舗での占いのみでしたが、インターネットの普及により、電話やテレビ電話といったかたちでの占いも増えてきているようです。自宅にいながら、という気楽さと他に聞かれない安心感からこういった形態は今後も成長を続けることが予想されます。インターネットツールも進化し続けているので、使い慣れたスマートフォンで相談できるというサービスも、今後ますます増えていくことが予想されます。

今回のテーマは、ユーザーと占い師をマッチングし、そのまま電話占いを受けることができるサービスのサイト及びシステムについてです。どのようなポイントに注意し構築すればよいのか整理してみましょう。

Point.1 占い師個人ページの情報を徹底充実

登録されている占い師には各自が編集できる個人ページを持ってもらいます。そこにプロフィールやお知らせを掲載することで占い師を探している人の判断材料にしてもらいます。また、相談をした人からのレビューも一覧できるようにし、本人以外の第三者からの情報も積極的に補完します。

占い師側の専用の管理画面を設け、簡単に内容を更新できるようにします。また同一管理画面上でスケジュール設定をできるようにすることで、予約受付時間を表示し、予め先の時間の占い予約をできるよう、スケジュール機能をシステムに実装しましょう。スケジュール設定は細かく設定できるようにするとともに、繰り返しのような登録もできるようにすることで、設定自体の手間を軽減しましょう。毎週木曜日だけ、時間はいつも13時〜15時、といった定型パターンが登録しやすくなれば、ぐっと登録の手間が少なくなります。

Point.2 リアルタイムに占い師の空き状況を表示

ユーザーにとって、予め決まった時間で予約をとっておく場合もありますが、今この時間に相談したい、という場合もあるもの。そういったケースに対応できるよう、「今空いている占い師」をリアルタイムに表示する画面を設けます。一覧で並べて見やすくしておけば、そこから「相談してみようかな」という気持ちが湧き起こるかもしれません。

電話の単価やその人の顔写真、個別ページへのリンクも配置し、1クリックで電話占い申し込みから下調べまで全ての操作ができるように配慮します。占い師側が問題ないのであれば、こうした緊急占いについては多少の割引を設定して、稼働率向上をはかるというのも一つのアイデアです。予約の隙間時間は埋まれば埋まるほど売上は多くなるため、適切なバランスを見極めてみてください。

Point.3 初めての占い師提案機能

初めてサービスを利用する場合、たくさん登録されている占い師の中から誰を選ぶべきか決めきれないユーザーがでてきます。悩むだけ悩んで最後に決断出来ればよいのですが、そのままサービスを利用することなく脱落してしまうと大きな機会損失です。いかにして1回目を使ってもらえるかが死活問題です。

こうしたユーザーを確実に拾うために、あの手この手で最初の一歩を踏み出してもらう提案機能を実装します。具体的にはユーザーの生年月日により相性の良さそうな占い師を提案したり、費用重視で選べたり、ランダムに表示されたキーワードを選んでもらい近しい興味範囲に強い占い師を紹介したりと様々な角度から抵抗なくサービスに入れる出会いを演出します。

また、その紹介した占い師に対しての満足度を占い後アンケートで調査することで、提案アルゴリズムが良かったのか悪かったのかを分析し改善していく貴重な情報とします。こうして精度を高めていくことで新規ユーザーの満足度・定着率を高めましょう。こうしたフォローアップは占い師本人より、運営スタッフという第三者が行うほうが回答しやすい効果があります。なかなか数字で評価しにくいジャンルだけに、積極的にアンケートのような定性かつ定量評価を確保するのをおすすめします。

双方がストレスなく使えるプラットフォームに

電話占いを行うプラットフォームとして、ユーザーにとって使いやすいのはもちろん、大事なパートナーである占い師にとっても使いやすいものでなければいけません。また、運用にかかるコストを極限まで絞り、占い師に対する還元率を高めるためにも効率的に設計されたシステムでなければいけません。

電話占いを実現する部分や課金回りなど、工数がどうしてもかかってしまうシステムにはなりますが、永く愛されるプラットフォーム作りを目指して、是非取り組んでみてください。

開発スタッフのコメント
占いに期待されるものの根幹は変わっていないのかもしれませんが、その提供方法や付き合い方など、確実に時代とともに変化してきています。対面からリモートへのシフトなど、ツールの発展に伴って今後も変化し続けていくことでしょう。こうした変化に積極的に対応していくことができれば、占い師からも、ユーザーからも支持されるサイトになる可能性がより高まるのではないでしょうか。