プロフェッショナルとの出会いの場
事業を行っていく上で、時にプロフェッショナルの助けが必要になることがあります。経営コンサルタントや税理士、弁護士など、経営のプロフェッショナルから士業と呼ばれる専門知識のプロまで多数存在しています。会社経営を行っていく中で、そうした方たちのお世話になることも多いと思います。
ただ、そういった人達とネットワークを築けている人は少数派ではないでしょうか。多くの人が必要になってはじめて探し始め、なかなか良い出会いに恵まれずに困っているように感じます。また、取引はあったとしても、その方が自分たちにとってベストなのか不安を持ち続けている人もいることでしょう。こうしたコンサルタントや士業は相性もありますし、玉石混交なジャンルでもあります。だからこそマッチングへの需要が高いと言えるのではないでしょうか。
今回のテーマは、こうしたプロフェッショナルを紹介し、マッチングしてくれるサービスの管理システムについてです。どのような情報を掲載すれば利用者の支持を集められるのか、また、どういったシステムにすれば運用工数を下げられるのか、いくつかのポイントで整理してみましょう。
Point.1 人物単位でページ化。Q&Aも受付可能に
まず、大きな設計としてプロフェッショナル一人一人にページを設定し、人物紹介や業務対応範囲、過去の実績などを掲載できるようにします。連絡先を掲載すると共に見積もり依頼や問い合わせをする機能も設けます。
同時にQ&A機能を実装し、利用者がプロフェッショナルに対して質問を行うことができます。その質問に対しての回答はQ&Aというかたちで該当のページに蓄積されていくようにし、同時に質問回答ポイントのようなものを内部で保持し、質問に積極的に回答するプロフェッショナルがサイト内でより多く露出するようにします。こうすることでQ&Aに積極的に回答するモチベーションにしてもらいます。
各Q&Aは検索エンジンに最適化し、同様の疑問を持った潜在利用者に対するサイトへの集客にもつなげます。情報としても検索エンジンから参照されることも多くなりますので、幅広い集客が見込めます。マッチングされたい側のアピールと、探している側の疑問解決、サービス運営者にとってのSEO(検索エンジン最適化)と、まさに三方よしの施策と言えるかもしれません。
Point.2 マッチングコンシェルジュサービスも提供
多数のプロフェッショナルの登録がある場合、どの人を選んだらいいのか判断がつかない場合があります。そうした悩みを持った利用者に対しては、要望をヒアリングした上で最適なプロフェッショナルを紹介するマッチングコンシェルジュサービスを提供します。
スタッフの人力にはなりますが、予めヒアリング項目を設定しておくことでスムーズなヒアリング、そして紹介までのフローを確立します。サイト上でも簡単に依頼ができるようにし、利用者がストレスなく良い出会いをできるようにサポートします。こうした依頼は全て管理システム上で一元管理できるようにし、進捗管理ややり取りの蓄積・参照も含め効率的に行えるように配慮しましょう。自分では決断ができない人も、第三者による後押しがあれば踏み切れるという場合も多いと思います。貴重な顧客候補なだけに、多少の運用コストがかかったとしても積極的に対応していくべきです。
地域やプロフェッショナルの得意分野などを加味し、いくつかの候補を提示してみるようにしてください。膨大な選択肢から絞られるだけでもユーザーにとってはメリットがあります。取り次ぐことをプロフェッショナル側に伝えておけば、その後の相談もスムーズに進むでしょう。
Point.3 プロフェッショナル向けの有料広告枠も運用可能に
サイトとしての認知度があがり、集客に成功するようになると、登録しているプロフェッショナルから何かしらの料金を受け取るビジネスモデルが成立するようになります。サイトへの登録料や月額の利用料といった設定はその中でも最もシンプルなものです。
それに加えて、サイト上でより目立つ位置や、メルマガでの露出、トップページへの固定露出いった、広告枠設定もシステム対応できるようにします。広告の申し込み管理から露出の期間設定までシステム上で管理できるようにし、頻雑なエクセルでの管理を撤廃しましょう。
決済フローも自動化し、毎月の請求書発行業務負担からスタッフを解放しましょう。変動する費用の請求作業ほど気を遣う作業はありません。請求業務をシステム化することで、請求書PDFの発行まで含んで自動化することも可能になります。細かい工夫の積み重ねで運営側の業務効率は高めることができますので、積極的にシステム化を行うことをおすすめします。
より情報を充実する機能進化を
こうしたマッチング系のサイトはどの段階でどの規模のシステム投資を行っていくかが悩ましいところではあります。ある程度の収益があがってきた段階でシステム刷新を行うところも多いのではないでしょうか。
情報の量と鮮度、機能性が肝なだけに、こうした分野への継続投資は不可避です。営業活動や集客に加えて、機能増強にも忘れずにリソースを割り当てるようにしてください。