就転職の強い味方、資格
資格があれば就職できるってものではありませんが、資格があるにこしたことはありません。また、資格取得が必須の職業もあるだけに、資格は職業選択の自由を拡げチャンスを増やしてくれます。資格ブームに便乗して、非常にたくさんの資格がうまれました。国家資格、という枠組み以外に目を向けると、一つのジャンルに複数の民間資格がうごめいているというのも珍しくありません。
実際に資格の勉強をはじめる時にはたくさんの選択肢があることに気付くと思います。チラシやCMを通じて特定の資格スクールに決め打ちの人も一定割合存在しますが、たくさんの資格スクールから資料を取り寄せ、比較検討する人も多いのではないでしょうか。インターネッと上の情報も充実していますが、最終的に資料請求に特典をつける学校も多く、資料請求というアクションはまだまだ消えそうにありません。
今回のテーマは、たくさんの資格スクールの情報を掲載し、簡単に資料請求を行えるサイトのシステムについてです。どのような視点で設計し、どのような機能を実装していけばユーザーにとって使いやすいサイトになるのか、いくつかのポイントにわけて整理してみましょう。
Point.1 クリップ機能と一括請求機能で資料請求を楽々に
複数の資格スクールや資格教材を比較したいときに、一つ一つ請求処理を行わなければいけないのは手間です。どこも資料請求の際に必要な情報は似通っていますので、一括請求機能を実装することで、まとめて一回で資料請求を行えるようにします。まとめて請求できるようにすることで、ユーザーあたりの平均資料請求数が伸びる効果が期待できます。面倒だから1件だけ、というユーザーが、ついでに4件いっておくか、と思ってもらえたならしめたものです。
また、「資料請求まではいかないけどちょっと気になる」といった講座やスクールを記録しておけるクリップ機能を実装し、マイページ上で簡単に閲覧、比較ができるようにします。クリップ機能で整理した情報から選択して資料請求も行えるようにすることで、たくさんの情報の中から効率よく選別し、資料請求まで実施できる流れをスムーズにしましょう。
加えて閲覧履歴からの提案も忘れずに機能実装してください。「前に見たやつ、なんだったっけ」ということはよく起こりますし、閲覧履歴のデータ自体が分析のために非常に役立ちます。
Point.2 講座ごとに口コミを蓄積
講座やスクールの説明をいくら読んでも、「実際どうなの?」と思うのがユーザーの正直な気持ちです。そういった人達には口コミ情報を提供するのがベストです。
サイト上で資料請求を行った人たちに資料の感想や、受講してみての感想を口コミとして投稿できるようにします。放っておくとなかなか口コミが蓄積しないのでQUOカードプレゼント等のインセンティブをつけて口コミ執筆を促進します。満足度の高いものは問題ありませんが、中には不満が募りすぎて過激な内容になる場合もあります。そうした過激すぎる内容はリスクが高いため、事前にチェックする体制を整えておきましょう。
講座内容は年度ごとに頻繁に変わるので、口コミの精査が毎年ある程度必要になります。スタッフ側で作業するのはもちろんですが、ユーザー側が「役に立った」「役に立たなかった」「情報が古い」などの評価をできるようにすることでスタッフ側の工数を減らすと共に口コミの自浄作用が働くようにシステムを構築しましょう。あまりにひどい評価のついた口コミについてはその妥当性を検証した上で、必要に応じて削除するという対応もあり得ます。
Point.3 サイト利用者の実体験インタビューを充実
サイトを閲覧してもらうのはもちろんですが、サイトを利用して資料請求を行ってもらわないことにはメディアとしての価値は高まりません。掲載しているスクール側にとってのメリットを担保するためにも何より魅力的で利用したいと思えるサイトで有り続ける必要があります。
そのための一つの施策が、実際にサイトを利用した人のインタビュー記事です。人間が感情移入できるのは自分と似たような境遇の人なので、できる限り多様なバックグラウンドの人を抽出し、インタビューを行って記事として公開します。写真をおりまぜて、そこにリアルな一人の人間がいる、というのをきちんと描写することが重要です。
サイトを使おうと思った理由や使ってみた感想、受講している間のこと、その後のことを具体的に記載します。こういった具体例の提示を行うことで、サイトを利用する先に明るい未来が待っているイメージを持ってもらうと共に、他にも利用者がいるんだという安心感を持ってもらいましょう。インタビュー作成でどれぐらいの負荷が運営スタッフにかかるかはやってみないとわからない部分も多いため、まずはトライアル的に試してみるのをお勧めします。
向上心を明るい未来につなぐお手伝い
就職難が叫ばれて久しいですが、自分自身をもっと成長させてチャンスを掴もうとがんばる人の先には明るい未来が待っているはずです。正しい方向の努力は決して人を裏切りません。そしてそういった向上心を正しい方向に導くことができたなら、その社会的意義は計り知れません。資料請求サイトと呼ぶと無味乾燥ですが、明るい未来を築くサービスだという自負を持って一歩一歩サービスを充実させていってください。