美容への出費は投資
美容整形が日本でも一般的になりつつあります。大改造というレベルに対しては根強い抵抗感がありますが、目元を少しいじるぐらいのケースであれば、プチ整形という言葉と共に拡がりを見せています。昨今は美容整形を公言する有名人も多く、もはや隠すものではなくなりつつある。美の追求の一つの方法としてもはや一般的になりつつあると言えるでしょう。
業界自体も盛り上がり、多種多様なクリニックが広告宣伝で消費者の目をひこうと競合しています。そんな中で自分が行きたいと思えるクリニックを探すのはどんどんと難しくなっているのではないでしょうか。オフラインの広告もオンラインの広告も非常に活発であり、クリニックの規模に関わらず、顧客の取り合いは過熱する一方です。
そんな時の助けになるのが美容整形クリニックの口コミポータルサイトです。美容整形というテーマがゆえにプライバシーを気にしてなかなか口コミを集めるのに苦労するジャンルではありますが、逆に言えばそれぐらい情報が出回っておらず、情報に飢えたユーザーがたくさんいるということでもあります。
今回のテーマはそうした美容整形クリニックに関する口コミポータルサイトのシステム構築に関してです。美容整形ならではの特徴を加味しながら、どのようなポイントに気を付けながらサイト及びシステムを作り上げていくべきか整理してみましょう。
Point.1 口コミの正確さを認証して情報の信頼性UP
美容整形は安いものでも数万を超えることは珍しくなく、高いものであればとてつもない金額になります。口コミを集めたい一心でサクラを雇うのは論外ですが、本当かどうか疑わしい口コミを甘く容認してしまう誘惑に駆られることは絶対に避けましょう。嘘の口コミほど悪い影響を与えるものはありません。サイトのコンテンツにはなっても、それが価値を持たないのであれば排除すべきです。
情報の正確性ということを誰もが気にすることに着目し、サイト全体として情報の信頼性を高めます。具体的にはスタッフの目視により口コミの信憑性を多角的に評価し、それをシステム上で反映していきます。評価自体は人力ですが、評価作業自体がスムーズに進むように専用の管理画面を設け、その日に投稿のあった口コミを次々に効率的にさばいていけるようにします。ある程度パターン化できる場合はAI(人工知能)の活用も検討する価値があるでしょう。
加えてサイトの利用者による通報機能も設置することで、スタッフの目と利用者の目による監視力で、口コミが淘汰され本当に価値のある情報だけが残っていく流れを作りましょう。
Point.2 設備やメニューなどの基礎情報を充実
美容整形上級者になれば、クリニックを探す際のチェックポイントがどんどんとマニアックになってきます。どのメーカーのどの機材を使用しているのかといったことに始まり、担当する医者の数や経歴、ナースのレベル等、クリニックのホームページや問い合わせレベルでわかる情報ではありません。
こうした基礎情報を実際に行った人や説明を受けた人から集め、積極的に掲載します。情報が古くなることもあるので、利用者によって修正がかけられるようにシステムを構築しておきます。また、こういった基礎情報のうち、特に利用者の興味度が高いものに関しては絞り込み検索の対象にするなどして検索の利便性も高めていきます。
また、編集チームを設けて、独自の取材を行うのも有効でしょう。すべてのクリニックが快く対応してくれるわけではないと思いますが、宣伝効果も見込める情報提供であれば協力的になってもらえる可能性が高まります。クリニックのホームページに掲載されていないような情報を掲載できればできるほど、口コミポータルとしての価値が高まりますので、積極的に取り組みましょう。将来的にはこうした取材メニューを有料のプロモーションとして提供することも視野にいれておくのをお勧めします。
Point.3 検索機能はメニューや価格で絞り込み対応
検索機能はフリーワードや地域、対応メニューから掘り下げていくのを基本にしますが、複数の項目でどんどんと絞り込んでいけるようにします。例えば横浜の脱毛で1回あたりの金額が○○円以下といった複雑な絞り込みに対応します。同時に、検索結果に望まない結果(ノイズ)が入り込まないように注意してください。
また、有償のスポンサー枠を使い、検索結果にPR枠を柔軟に差し込めるようにしましょう。もちろん検索結果の中立性を壊してはだめですが、一方でPR枠販売という新しい収益源にもつながります。売上をあげ、それを原資にしてサイトのクオリティをさらに高めていくという好循環のためにも、ビジネスモデルの強化は忘れないようにすべきです。
良質なサイト作りが強固なビジネス基盤に
質の高い見込み客が集まるサイトには広告を出稿したいと思うクリニックも必然的に多くなります。良い口コミを集め、良い見込み客を惹きつけ続けることがシンプルでいて最高のビジネス拡大のチャンスです。
口コミを促進するための施策も重要にはなってきますが、欲しい情報が手に入るという本物の口コミポータルサイトに是非挑戦してみてください。