つながりを再確認する場

時間の経過によって人は変わります。昔はたわいもない話をしあっていた友も、社会に出て、家族を持ち、全く違う人生を歩んでいる中で変化をしていきます。そうした変化した部分と変わらない部分を感じ、改めてつながりを再確認する場が同窓会なのだと思います。集まりの良し悪しはあれど、世代を超えて開催され続けるのは、人間のコミュニティ意識の根源に潜む欲求に基づいているのかもしれません。

早ければ20代のうちから、それ以降はずっと、規模の大小はあれ開催されることが多いようです。声がけ係の影響力の強さにもよりますが、一度ぐらいは何かしらのかたちで開催されたことのある人も多いのではないでしょうか。LINEなどのコミュニケーションツールの発展により、知り合いの知り合いをたどって声がけがしやすくなったのも、こうした同窓会マーケットが盛り上がる背景にあるかもしれません。

今回のテーマは、こうした同窓会の開催を支援するコミュニティサイトの管理システムについてです。どういった機能を実装すればユーザー体験が向上するのか、いくつかのポイントで整理してみましょう。

Point.1 MLや名簿管理などトータルで提供

同窓会を開催するとなると、たくさんの準備が必要です。参加者確認をしないといけませんし、当日の受付から代金回収まで行う必要があります。通常は幹事役がボランティアとしてその労務を担うわけですが、その負担を特定の人に押し付けるのはあまり好ましい状態ではありません。

こうした一連の作業をスムーズかつ簡単に行えるよう、役立つ機能を実装しましょう。連絡を行うためのメーリングリスト機能はもちろん、同窓会の出欠管理が可能な申し込み管理機能、さらには当日の受付名簿を簡単に出力する機能など、かゆい所に手が届く機能を一通り揃えることが重要です。

さらに機能を充実させるのであれば、参加費を事前に徴収できるような決済システムを組み込むことも可能です。運営元の会社を経由させると会計的にややこしくなりますので、とりまとめ役のPaypalアカウント等に転送するような設定で実現するのが現実的のように思います。

Point.2 Facebookアカウントでもログイン可能に

同窓会コミュニティサイトである以上、何かしらのユーザー登録を行ってもらう必要があります。メールアドレスやニックネームを登録する通常のユーザー登録に加えて、Facebookのログイン情報を用いて認証できる機能を実装しましょう。

他にもX(旧Twitter)やGoogleなど、様々なWEBサービスが外部認証の機能を提供しています。こういったサービスでアカウントを持っているユーザーは、ユーザー登録無しにログインできるようになりますので、登録へのハードルが劇的に下がります。全部に対応する必要はありませんが、Google、Facebook、X(旧Twitter)あたりは抑えておくのをお勧めします。連絡手段にLINEを活用するのであればLINEをメインにすえるのも良いでしょう。

さらに割り切るのであれば、そういった認証をなくしてしまうのも一つです。メールアドレスが正しいことが前提にはなりますが、パスワードレス認証ができるようにしておき、メールアドレスだけで出欠から一連の登録までできるようにすることで、さらに参加のハードルを下げることができるでしょう。

Point.3 学校・年度ごとのページを生成し、SEO対策

同窓会コミュニティサイトを一般的な設計で構築すると、完全にクローズドなサイトになってしまいます。コミュニティの中はもちろん閉じている必要はありますが、見込み客開拓のためには大きな機会損失をしてしまいます。

そこで、学校データをあらかじめ準備した上で、学校ごと、年度ごとに専用のページを生成します。そのページにはログイン無しにアクセスができるようにし、最新トピックのタイトルや何人のメンバーが参加しているか等を確認できるようにしておきます。そしてページ内のリンクをクリックすると初めて認証が求められると共に、サービスの説明を掲載し新規ユーザー登録を促すという仕掛けです。連絡がどうやってもつかない人は一定数いますし、そういった人たちを拾い上げる効果が期待できます。

何気なく検索してやってきたユーザーへのアピールになりますし、何より学校・年度ごとにページを生成することでロングテールの集客につながります。そこにたまたまやってきたユーザーが主体となって同窓会を開催する機運が高まれば、新しい価値の創造にもつながります。

集まる機運を邪魔しないシステムを

同窓会を開催するにはものすごいエネルギーが必要です。参加者一人一人もそうですし、幹事役の人達のエネルギーが何より重要です。

こうした幹事役を中心とした参加者のモチベーションを邪魔せず、むしろ高めるための仕組みが随所に必要です。機能を徹底的に充実させ、ストレスを軽減することが王道であり最善の施策ではないでしょうか。

開発スタッフのコメント
卒業後も同じ地域に住んでいる人もいれば、遠方に引っ越した人もいるでしょう。コミュニケーションツールは日々変化しており、連絡をとり、出欠をとりまとめるのは、年々骨の折れる作業になっています。ただ、一度データとして登録さえできれば、次の機会以降はそれをベースに急激に効率化しますので、システム化の恩恵に預かることができるでしょう。情報のハブとして有効に機能する場を構築してみてください。