安定のコーヒー市場

コーヒー市場と一口に言っても様々な商品が存在します。缶コーヒーやペットボトルのコーヒーのようなものから、スターバックスやドトールのようなカフェで提供されるもの、昔ながらの喫茶店で提供されるもの、さらには最近ではコンビニで販売されるカップコーヒーも大きな勢力となってきています。

このような中で、本格派のコーヒーを提供したり、コーヒー豆を提供する業態も少しずつですが勢力を拡大してきています。カフェが氾濫した反動からか、少しでもおいしいコーヒーを求める層がこうしたお店を下支えしているようです。焙煎からやるお店もあればカフェメニューの充実により重きを置いているお店など、市場に参入するプレイヤーは様々です。

立地としては東京のような都市部が多いようですが、インターネット通販というチャネルを活かして全国に商品を販売している例も珍しくありません。今回はこういったコーヒー豆やコーヒーを販売・提供するお店のホームページ制作や通販サイト構築について考えてみましょう。どのような機能やサイト構成にすべきか、いくつかのポイントで整理してみたいと思います。

Point.1 分量から焙煎度合いまでカスタマイズ可能

通常の通販サイトではカスタマイズ商品の販売はどうしても難しくなります。カスタマイズ内容は注文時の備考に書いてもらうという苦しい対応を行っているところも多く、通販サイトを独自にカスタマイズできないお店側の事情が利用者に押しつけられている構図になっています。

コーヒー豆等の通信販売の場合、いくつものカスタマイズ項目が考えられます。販売する量自体も袋詰めの加減なのでいくらでも調整がききますし、加工の程度も利用者の好みにあわせて調整可能です。こうしたカスタマイズを商品購入時に選択で行えるように対応しましょう。

同時に、どれか決められないという客層に対してはしっかりお店のおすすめと提示することも忘れないようにしてください。選べと言われると困る人達は一定数いるため、困ったときにお店側の提案があるのは離脱率を下げる意味でも重要です。こだわる人にはこだわる人なりの楽しみ方と、こだわらない人にはこだわらない人なりの快適さの両方を両立できると良いでしょう。

Point.2 定期購入サービスの充実

気にいったコーヒーが手に入ったなら、毎日、毎朝楽しむのが一般的だと思います。そして気づいたときには残り少なくなっていて、配送されるまでの間に飲めない期間が発生してしまうというのはよくある話です。

飲めない期間が発生するだけならよいのですが、その間に間に合わせで違うコーヒーを買ってしまうこともあります。買ったものを使い切るまで次を買わないということを考えると、リピーターの購買頻度が下がる要因になりますし、次にまた自店の商品に戻ってきてくれる保証もありません。いわば非常に危険な空白期間と言えます。

こうした空白期間を防止するために、簡単な設定で定期購入を行えるようにします。最初の購入時に定期購入をするかどうかというのは普通に考えると決められないと思いますので、購入後数日経った後にメールを送信し、気に入ったようであれば定期購入をお勧めする、という流れが最も適切かと思います。そして可能であれば、定期購入には十分なお得なオファーをつけてください。同じ値段であれば「都度でいっか」となります。割引には抵抗があるかもしれませんが、納得できるコミットメントと引き換えであれば検討の余地はあります。

定期購入のかたちにできれば、確実にリピート購入を確保できますし、買い忘れによる空白期間を防ぐこともできます。一挙両得ですので是非導入を検討してみてください。また、どうしても最速で欲しいという人のために、通常使用する配送手段以外のスーパーエクスプレス便のようなものを用意するのもよいかもしれません。対応できるエリアは限定されますが、どうしても今日中に欲しいというケースにも対応できるようになります。

Point.3 ニュースレターでファン育成

コーヒーは趣味性の高い市場です。ワインに通じることも多くファン層の形成ができれば売り上げを安定化する効果や口コミによる認知拡大を期待することができます。ワインほどではないにしろ、情報を飲んで楽しんでいる側面もあるだけに、ディープな情報発信は喜ばれるはずです。

安っぽい販売促進策よりも、こだわりの情報をニュースレターのかたちで配信することをお勧めします。ブログと同梱チラシの両面で展開し、ブログで簡単な内容を頻度高く発信し、ニュースレターではより深掘りした内容を月刊で発刊していくイメージです。

情報発信の手間は増えますが、店主やスタッフのマニア度の高さがそのままファン層の形成につながります。文章下手だから、と避けるのはもったいなさすぎます。そうしたものも含めてお店の個性ですので、まずはできる範囲ではじめてみることをおすすめします。文章を書いていくうちに自分なりのやり方が見えてくると思います。

こだわりを深め、伝える努力を

趣味性の高い商品においては、店のこだわりこそ命です。品質に徹底的にこだわってこだわってこだわった先にお店としての存在価値が高まります。かといってそのこだわりを内に秘めているだけでは意味がありません。こだわりは積極的に発信する努力を行うことで武器に変わります。こだわりの深化とあわせて発信への努力も継続してみてください。

開発スタッフのコメント
一人や少人数でこだわりのお店を開業というニュースを聞くことも珍しくなくなってきました。こだわりがものを言う世界だけに、コーヒー専門店はこれからもその数が増えていくことが予想されます。いくらこだわっていても見つけてもらえなければ意味がありません。そしてそれをきちんと伝えられていなければ他とたいして変わらないということになります。飲みにきてもらえればすべて解決ですが、その前段階の知って、興味をもってもらうためにインターネットでできることはたくさんあります。日々の業務の隙間時間をうまく見繕い、前向きに取り組んでみてください。