企業の口コミ・給与情報サイトのシステム構築

System

他の人の給与は気になるもの

転職が日本社会でも一般的になるにつれて、転職を斡旋するサービスやマッチングサイトが人気を集めています。それと同時に、転職先の下調べとして生の声を求めるニーズも強く、自分が気になっている会社で働いている人がその会社をどのように評価しているのか、どれぐらいの給与をもらっているのか、といった情報を掲載しているサイトの注目度も急速に高まってきています。

今回は、そういった企業の口コミ情報サイトを裏側で支えるシステムをどのように構築すれば良いのか、また、サイトとしてどういった機能を実装していけばいいのかについて考えてみたいと思います。

Point.1 口コミを書きたくなる導線設計

口コミ情報サイトの付加価値の源泉は口コミです。たくさんの企業の生の声が集まってこそ、より多くのユーザーを惹きつけることができますし、収益化への道も見えてきます。もちろん最初のスタート時は知り合いづてや謝礼を支払ってでもある程度の数を集めるべきですが、サイトの自律成長を実現するには、口コミが増える仕組みを整備する必要があります。

口コミを見るには、ユーザー登録を必須にします。また、自分自身が属している会社、又は属したことのある会社に関する口コミを書くことで、他の人が書いた口コミを見るポイントを獲得できます。そのポイントが残っている間は自由に口コミを閲覧することができます。

さらにその上に有料会員という枠を設け、毎月一定の金額を支払うことで、無制限に口コミを見ることができるようにします。段階を踏んだ枠を設けることで、ユーザーの確保とコンテンツの充実という両方を同時に達成することを目指します。

Point.2 質疑応答でインタラクティブに

口コミを掲載するだけでは競合との差異化が不十分です。さらに進んだ機能として、口コミに対して質問をできる機能を実装します。こうすることでインターネット上で疑似社員訪問のようなことができ、転職を考えている側のユーザーの満足度が劇的に向上します。

もちろん、質問にはポイントや追加料金を設定すると共に、回答する側にはその利益を還元することでインセンティブにします。この仕組みが実現すれば、静的なコンテンツである口コミが動的で成長していくコンテンツに変わります。また、よりユーザーの知りたいことが詰まったコンテンツになることで、ユーザー全体の満足度も向上していきます。

Point.3 アフィリエイトやハンティング、多彩な収益モデル

有料会員という直接的な売上を一つの収益源とすることに加え、提携転職サイトへの誘導や、企業からのハンティング機能、また、サイト内での広告出稿など、多彩な収益モデルに対応できるようシステムを構築します。

ユーザーの行動や貢献は正確に蓄積できるようにし、サイト内での活動状況を簡単にチェックできるマネジメントダッシュボードを用意します。サイト運営のPDCAを素早く回していくために、こういった経営指標を簡単に確認できるレポート機能の充実もとても大切です。

Point.4 リスティング広告と連動して集客

後発参入であれば、よほどの知名度がない限り集客が重要になってきます。GoogleやYahoo!等の検索エンジンで「○○株式会社 給与」といったキーワードで検索するような見込み客に対して、リスティング広告を使ってサイトに誘導していくことが必要になってくるでしょう。

人力でリスティング広告を設定していくのはとても骨が折れますし、数が多すぎます。システム開発の際に、既にサイト内に登録されている会社名に関連するキーワードを出力し、リスティング広告の管理を手助けするような機能を実装します。中長期的な収益性を考えると、こうした効率化がとても重要になってきます。

情報量と質を徹底的に追求

世の中にたくさんの会社はあれど、自分の気になる会社について事前に詳しく知るのはなかなか難しいのが実状です。転職会社の担当者が知っている情報も限られますし、何より同じ会社でも職種や役職によって置かれている状況は大きく変わります。一番は自分に近しいポジションで働いている人の生の声であることは言うまでもありません。

いかにして口コミ提供者を集めるか。いかにしてその口コミを見たい人を集めるか。サイトの使い勝手や導線を緻密に設計し向上させていくことで、口コミが自然に集まってくるサイトを作ることは可能です。そこに積極的な集客と独自の機能をどんどんと付加していくことができれば、ユーザーにとって有用なサイトという立ち位置を確保できるでしょう。口コミ情報サイトを育てていく道のりは長いですが、その価値はあると思います。

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開発スタッフのコメント
 
こうした口コミサイトでは情報をいかにして集めるかが重要なことは自明ですが、訪問者に対していかに「チラ見せ」できるかもとても重要です。本文の最初の数文字を表示するというのが最もお手軽ですが、一番興味をひく部分が冒頭にくるとも限らないため、興味をひく度合いは低くなりがちです。さらに高度な開発を行うのであれば、興味をひきそうな部分を自動抽出するアルゴリズム/AIを開発し、「これは読みたい!」を思わずうなるようなピックアップができるようにするのもお勧めです。